電話占いで発揮される霊能力

霊能力の解説

霊能力の分類

霊能専門の電話占い会社のHPを見ると、霊能者が発揮する能力として様々なメニューが並んでいます。大抵の場合は個々の能力について解説されているのですが、意味的に分かりにくいところもあるので、主なものを抜粋して簡単に解説させていただきます。

なお鑑定に使われる霊能力は、物事の状況や特定の人物の心情を読み取るために使われる能力と、現実に対して霊的次元から関与して物理的状況や人物の思考・心情を強制的に変化させる能力の二つに大別されます。ここではその分類に従って、個々の霊能力(術)をいずれかのカテゴリーに入れてあります。

物事の状況や人物の心情などを知るための基本メソッド

霊感

一般に霊能力を持つという意味合いで「あの人には霊感がある」という言い方をしますが、霊能鑑定においては霊感という語はもう少し厳密な定義づけをされています。すなわちそれは人間の五官(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)を媒体とせず、直感的な想念が脳裏に直接流れ込んでくる現象です。電話鑑定において霊能者の能力プロフィールにこの「霊感」という言葉が書かれている場合、その先生は相談者に関わる状況や人物の想念・思考、隠された事実などを瞬間的に察知する能力を持っているということになります。

霊視・透視

先に挙げた霊感を視覚として感覚する能力を、とくに区別して霊視または透視と呼びます。ある霊視能力者の言葉に拠れば、電話を通して相談者と相対した瞬間、脳裏に幻視のようなビジョンが出現し、その相談者および関係する人物等の容貌や置かれている状況が、まるでテレビ中継でも見ているような鮮明な動画映像として認識されるそうです。なお、霊視と透視は非常に似通った能力ですが、前者の視覚が霊界次元まで及ぶ(霊の姿が見えるなど)のに対して、後者は例えば箱の中に隠された物品が何であるのかを見通すような能力、つまり超能力の一種として分類されます。

未来予知

霊感または霊視・透視などの超感覚を通して、未来に起きる出来事を察知する能力です。ただし読み取られる未来は絶対的なものではなく、相談者が判断や行動を変えることで変化させることができるとされています。

前世透視

霊視や透視の能力を使って人の前世を見る場合、前世透視という名で区別されます。

霊聴

霊視や透視が見えないものを視覚ビジョンとして読み取る能力であるのに対して、霊聴はそれを聴覚的に感覚する能力です。多くの場合は相談者や特定の人物の魂の声、または霊界に存在する霊の声が聞こえ、鑑定に必要な情報を霊能者にもたらします。

自動書記

英米ではオートマティスム、また日本では「お筆先」とも呼ばれ、古くから知られる心霊現象のひとつです。霊能者の肉体に霊界の存在が憑依し、筆と紙を使ってメッセージを書き記させます。一種の神託と考えても良いでしょう。電話占いの鑑定に使われることはあまりないようですが、一部にはこの手法を得意とする霊能者もいます。

霊との交信

特定の人物の生き霊や死霊、あるいは相談者の守護霊、背後霊、先祖霊などを呼び出して交信し、そのメッセージ情報を基にアドバイスをする手法です。

口寄せ

東北地方北部の伝統的な霊媒であるイタコが操る憑依型の降霊術です。霊との交信のカテゴリーに入りますが、口寄せの場合は憑依された霊能者が、霊そのものと一体化して、相談者と直接会話します。すでに死亡している人物だけでなく、生きている人の霊(生き霊)との会話も可能なので電話占いの霊能鑑定でも普及しています。例えば、恋人や片想いの相手の生き霊を呼び出して相談者が直接、問いかけをするということもできるため、一定のニーズがあるのです。ただしイタコの修行を積んだ霊能者でなければこの術を使うことはできないので、口寄せを希望する場合はイタコ専門の電話占い会社に鑑定を申し込む必要があります。

状況や人物の心情に霊的介入をして良い方向への変化を与える上級メソッド

祈祷術・呪術・念飛ばし

このカテゴリーには密教の加持祈祷、道教や陰陽道の霊符術、神道の祝詞上げなどが含まれます。いずれも人間の想念パワーを人為的に増幅させて、物理的な状況や人物の心情に変化を与える手法です。こうした術は全ての霊能者が使えるわけではなく、例えば修験者など特殊な宗教的修行を修めた者だけに限られます。

縁結びと縁切り

祈祷術や呪術の中でもとくに男女の縁を結んだり、逆に切ったりする目的で用いられる術を縁結び・縁切りとして区別しています。なお特殊なケースでは、術の類を一切使わずにアドバイスのみで縁結びや縁切りを成就させることができる霊能者も存在しています。

波動修正

相談者が不運や悲しみに陥っている場合、その霊体も何らかのダメージを負っています。そうしたダメージやバランスの崩れを念の遠隔操作により修復する術を波動修正と呼びます。これに類似するものとしては、オーラ調整、チャクラ調整などもあり、霊能者の能力メニューの中にしばしば登場します。

除霊・浄霊

これらもまた、祈祷術や呪術のカテゴリーに入るものです。ただし扱うのは物理的な状況や生身の人間ではなく、物理的肉体を持たない霊体です。その目的は浮遊霊・地縛霊・悪霊・自然霊などが引き起こすトラブルや不運現象(霊障)を解消すること。憑依されている人物から霊体を強制的に引き剥がす術を「除霊」、また霊体を根本から浄化して霊界次元へと移す術を「浄霊」と呼んで区別しています。

先祖供養

先祖因縁に起因した霊障を解消する目的で行われる術です。多くの場合は霊障の原因となっている先祖霊、またはそれに関わる人物の霊を特定した上で仏教の作法を用いて供養し、成仏させます。

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