前世透視で見えるあなたの宿命

前世を知ること

前世からの因果因縁

まずお伝えすることに、前世を見ることは生まれ変わる前に自分がどのような姿をしていたのかを知るという、興味を満たすための鑑定ではありません。前世を知る最大かつ本当の目的とは、「前世を知ることで今世の宿命がわかり、生きる指針を得られること」です。

ご存知でしょうか?

今世のあなたの行動や考え方、また周囲の人との人間関係には、あなたの前世での行動や、人との縁が強く影響しています。どんなに努力しても解決できない問題がある、また、どんなに愛しても上手くいかない相手がいる、こんなときは、前世からの因果因縁を疑う必要があります。鑑定では、一人につき、おおむね5~10ほどの前世が見えます。それらを透視することで、ご自身の持つ魂の課題や宿命が見えてきます。1つの生が終わって生まれ変わるとき、魂は新しい生の期間で、前にやり残したことを解消しようとします。しかしそれは難しく、また課題として持ったまま生まれ変わることが多いのです。何度も繰り返し背負ってきた課題は、大きな宿命としてあなたの魂に刻まれています。寂しさや苦しさ、悔しさという負の感情をトラウマとして背負っている方も大勢います。今世で幸せを得たいと思ったら、前世から背負っている、魂の課題を克服しなくてはなりません。ただし、見えてくるのは、そんな負の面ばかりではありません。隠された潜在能力や才能が見えてくることもあります。気づいていない良縁に、気づかされることもあるのです。

前世の記憶でよみがえった愛

魂に語りかける思念伝達

一人の女性の例をご紹介しましょう。

Mさんは結婚6年目で、3歳の子どもがいます。ご主人との関係に悩み、離婚に踏み切るべきとどうか相談で、お電話してこられました。ご主人とは出逢ってすぐに、彼からの猛烈はアプローチで付き合いだしました。半年もたたないうちに結婚しましたが、それ以来喧嘩が絶えない様子。Mさんは医者で、ご主人はスポーツジムのインストラクター。Mさんの年収は彼の倍以上ありました。ご主人はそれをひがんでいるせいか、Mさんの職業について悪く言うことがよくあるそうです。Mさんが忙しいせいで、子どもの面倒を全くみていないと責めるのでした。そんなご主人に嫌気が差し、もう離婚しようと思っているが、子どものことを考えると離婚へのふんぎりもつかないということでした。

お話を聞き、鑑定に入りました。7代ほどの前世が視えましたが、Mさんはそのうちに3度、医療に関わる人生を送っていました。どの時代でも女性として生まれています。共通して家庭は持たず、全生涯を医療にささげ、孤独な最期を遂げています。彼女の、医療に対する執念というものを感じます。その中で、一つ非常に大切な前世がありました。今世のすぐ前の時代です。この時代に、彼女と夫との間に強い縁があったのです。その前世において、Mさんと彼(今世での夫)は、同じ病院で働く医師でした。その時代、女性の医師というのはまだ非常に珍しい存在で、彼女は並外れた苦労して医師になったのです。しかし、偏見の目は厳しいものでした。彼はMさんの先輩医師で、最初はMさんを応援してくれていました。彼女の唯一の理解者でした。また、彼はMさんを女性として好ましく思い、結婚を申し込んでいます。

しかし、Mさんは彼の気持ちをはねつけました。実は彼に惹かれていたのですが、医療の道を全うするために、女性としての幸せは全て諦める覚悟をしていたのです。彼は失望しました。その上、Mさんは女性ながらに優秀な能力を持ち、自分より早く出世していきそうです。愛が憎しみに変わり、彼はMさんを陥れ、その病院にいられなくしてしまったのです。ここまで話したとき、Mさんは「そしてまた今世でも、私の足を引っ張ろうとしてるって言うの!」と、声を荒げました。どうやら、彼の真意を知る必要もあるようです。私は彼の魂を霊視いたしました。

すると、彼の本心が見えてきました。彼の魂は、前世での行いを非常に悔いていました。愛していた女性を陥れてしまったことを悔やみ、今世でその償いをしようとしています。彼とMさんが出会ったのは、彼の魂の強い呼びかけの賜物です。今世では、彼女を応援し、幸せにしてあげたいと彼の魂は願っていたのです。しかし、いざ結婚すると、仕事優先で家庭を顧みないMさんに、前世のトラウマがよみがえってきたのです。「結局は自分より仕事をとるんだろう」という思いや、前世で味わった劣等感に火がつき、彼女を責めるようになったのです。これでは二人とも、前世同様、苦しみの生涯を繰り返すだけです。そのことをMさんにお伝えしました。

頭のいいMさんは自分でお気づきになったようです。彼にも問題はあったけど、自分にも問題はあったと。彼女自体、前世をひきずっていたのです。医療にかかわった3つの前世では、常に仕事に生涯をかけてきました。そうしなければ、つとまらない時代だったのです。そのため今世でも、医療の仕事に就くなら、女性としての幸せ、家庭の幸せを望んではいけないと思い込んでいました。家庭を持つことに罪悪感を持ち、いつしか家族に冷たく当たっていたのでした。「罪悪感を持つ必要はないのですよ。魂は、前世でやり残したことを今世で満たすことを望んでいるのですから。医師という仕事を全うしつつ、家庭の幸せを得ること、それこそがMさんの魂の課題、宿命とも言えるでしょう」私がそう伝えると、Mさんは一瞬安心したようですが、またすぐに言いました。「でも、どうしたらいいんですか?彼が変わらなければ、私も変われません」そこで、思念伝達術を使い、彼の魂に直接語りかけることにしました。前世での償いをしたい、彼女を幸せにしたいという気持ちを思い出すようにと。鑑定が終わったMさんは、「自分でも気づいてない心の中が、はっきり見えた気がします。夫に改めて、私の仕事を応援して欲しいと話してみます」と、晴れ晴れとした声でおっしゃいました。

「子どものためには離婚をしない方がいいか」という悩みを相談するために訪れたMさんですが、本心では離婚を望んでいなかったのでしょう。彼女の本当の望みは、「仕事と家庭の幸せ、両方を手に入れたい」「そのために、夫に応援して欲しい」ということだったのです。しかし、Mさんご自身がそれに気づいていませんでした。前世を見ることで、はっきりとそれに気づいたMさん。今頃は、夫からの応援も得て生き生きと働いていらっしゃることでしょう。

このように、前世を知ることは、あなたの悩みの根源を知ること、解決の糸口をつかむことに繋がります。前世を見ることで、今ある問題を深く理解できます。今ある問題を理解することで、解決の糸口がつかめます。すると未来が変わります。魂の宿命を知り、幸せな生涯を手に入れること。それこそが、前世鑑定の本当の目的なのです。

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